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ばんくしの日常とか気になった事とかを書く。 技術ブログ : http://vaaaaaanquish.hatenablog.com/ 世界の全てが欲しい物リスト goo.gl/nAnlxg 高専から大学院、エンジニアとして就職。経歴とかブログとか作品とか大体Webサイトに書いてあるからそっちでよしなに。 vaaaaanquish.jp

「俺は上司だ」と言われても「いやお前誰だよ」ってなる

- はじめに -

4月に社会人になって半年が過ぎて、沢山の上司と関わりを持ったと思う。
やっと何となく会社の中での人間関係とか立ち位置が分かってきた所だ。

でも未だに初対面の人に「私〇〇部の部長の~~です」と言われても全然ピンと来ないし、「3分やるから今までどんな事やってきて今何やってるのか説明してくれ」となってしまう。

そもそも"部長"より偉い色んな名前の役職が何人も何人も居て「最終決戦を繰り返す少年漫画かよ」って感じだ。

それをなんとか乗り越えたいという話。


- 他人の顔と名前を覚えるのが苦手 -

まず前提として僕は人の名前を覚えるのが苦手だ。
研究室で院生をやっている間、半年くらい「あの〇〇の研究してるやつ」という感じで後輩を覚えていた。
まだTwitterのフォロワーのSNの方が覚えているだろう。

Twitterでは

こんな無茶苦茶な事も言っているらしいが、一回会ったら忘れない人とかを羨ましいと思っているし、覚えられない事をイジられたり、それで失敗したりもしてきた方だと思う。
一応ごく普通に「相貌失認みたいな脳障害か?」みたいな事で悩んでググったり、本を読んでみたりもしたけど「いやお前広告と印税で金稼ぎたいだけやろ」という感じのものか、適当に共感して主観を述べ合う知恵袋しか見つからなかった。

そんなこんなで悩んでるうちにたどり着いた結論は「別に名前とか役職とか興味ないな」だった。

名前とか役職とか卒業した大学とか出身地とか記号でしかないし、「その人が何をしたか」「どんな面白い事を成したか」が大事であって、そっち覚えてれば良くねみたいな考えが頭のどこかにあるのかなと思った。
だから多分Twitterのフォロワーの大学とか会社は言えないけど「このSNとアイコンはあの面白ツイートやコンテンツを生み出した奴」みたいな関連付けの形で覚えられるんだろうなと。


- 社会では生きづらい -

就職して分かったが、この「人に付随する記号に興味がない」というのは現代社会でとてつもなく生きづらい。

名前と顔は覚えられない。
年齢も大体で推測できない。覚えられない。
田舎高専出身で大学受験を経験しておらず、都内の大学名も全然分からない。覚えられない。
社内の部署どころか役職すら把握できない。

そうすると、社内で顔を合わせた人が誰なのかも分からないし、噂話にもついていけなくなる。
一応全ての人に敬語で話すようにしているが、時と場合によっては複数人の位の差を見極め切れずに死ぬ。

まあ世間話なんてのはどうでも良くて、業務に支障が出るのが一番つらい。
「〇〇部の☓☓やってる~~さんに連絡して。」への対応も一苦労だ。

一番つらいのは「〇〇部の~~です。よろしくお願いします。」と言われた時に、一旦警戒して「(コイツの話本当に信用して良いのか…?)」となることだ。
相手の立ち位置や背景が読めないので、適当に物事言ってるのか真剣なのか察しづらい。
(いや、そもそも社内の人だから信用しろという話ではあるが…)

結果として、時と場合に合わないレベル感で、適当だったり無理に色々やってしまったりする。


- 努力で改善していく -

「こういう奴も居るんだから配慮しろ」と言うのは、SNSでクソリプ飛ばしてくる人間と同じになってしまうので、どうにかこうにか変えていこうと動いている。

20歳超えて「根本的な思想」を変えるのは難しい。
経験的裏付けと認知的不協和があるからだ。

なので僕は「行動」を変えるようにしている。


一番効いたのは「聞く」事だ。
頭に入ってない人をサジェストされた時は「あの人どんな人ですか?」「何やってる人ですか?」「性癖は?」と、絶対後で必要ないだろと思う事まで色んな人に聞くようにした。

人間誰しも歳を食うと昔話がしたくなるもんらしく「あの人は昔他の会社で一緒だったんだけど…」と聞いてもいない話を喋ってくれるので、そうして積み重ねていけば「あの人は元WebエンジニアでAWS系に詳しいので今サーバ周りで一番偉い」みたいなタグ情報が集まっていく。

結局顔や名前は覚えられないんだけど、いざその人の話になった時、関連ワードから推測して「あぁ〜!あのAWS詳しい人ですね!」とか適当な事抜かしておけば大体バレない。

完璧だ。


加えてもう一つ効能があって、頭の中でネットワーク図を構成出来る。

「名前も部署も忘れたけど、〇〇さんは一緒に仕事した事あるって話だったような…」という時は、〇〇さんに「あの人誰でしたっけ…え〜っと…」と言いながら覚えたタグを単語で並べていけば、いずれ紹介してもらえる。

最高だ。


とにかく自分の覚えられる情報は覚えて、後切り捨て、その時間で社内ネットワークの把握に努めた方が効率が良いという事がこの半年で判明している。


- システムで改善していく -

弊社では「Workplace」というFacebook社が出している社内SNSを使っている。

ニュース - Facebook、Slack対抗の法人向けサービス「Workplace」を正式リリース:ITpro

まだ開発途上で、API仕様はクソだし見た目はほとんどFacebookと同じなので情報量多すぎて社内ツールとしてやってられない部分も多いが、「お前誰だよ」という現象に対してはかなり助けになる。

Facebookと同じで、各人のプロフィールページがあるのだ。
そこで、プロフィールや顔写真、役職、過去の投稿を見ることができる。
プロフィールページに行けば、今までどんな事をしてきた人で、今どんな事をしているか丸分かりだ。


加えて「カオナビ」というサービスも利用している。

カオナビ(kaonavi) | 顔写真が並ぶ、クラウド人材管理ツール

こちらはかなり以前から導入されていたらしく、社員番号順に顔写真とプロフィール、今までの成果を見ることができる。ブックマークしておけば、もはや覚える必要すらないのだ。


MTGやランチに行く際には、参加社員のリストを見て、名前を検索してどういう人か調べるようにしている。

これで無問題。
話題に乗り遅れる事も、背景をお察しする事も必要がなくなる。

最高だ。


- おわりに -

まあ何だかんだ努力はしてるんだけど、まだ全然「いやお前誰だよ」ってなるし「漢なら成果かコードで語れや」とか思う。社会性高い系すら程遠い感じ。

ただ結構ネットを見てると、同じ事で悩んでる人居そうだし意見が聞ければいいなと思って書いた次第です。

俺は半分あきらめたけどな。


後もう社内SNSやカオナビ系のサービス使ってない会社に行けそうにないし、IT各社は前向きに検討してくれよな。
じゃあな。
(僕はそっち系の会社ではないので宣伝ではないです)