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ばんくしの日常とか気になった事とかを書く。 技術ブログ : http://vaaaaaanquish.hatenablog.com/ 世界の全てが欲しい物リスト goo.gl/nAnlxg 高専から大学院、エンジニアとして就職。経歴とかブログとか作品とか大体Webサイトに書いてあるからそっちでよしなに。 vaaaaanquish.jp

結婚式をした

- はじめに -

今日2018年5月6日、結婚式を挙げた。

どんな事やったか簡単に書いた上で、思った事をつらつら書く。

 

- 当日まで -

最初に当日までどんな感じで進んだか適度に書く。

 

きっかけから決定まで

きっかけはシンプルに「妻が気になると言ったから」だ。

この時は「気になる」であって、「実際何個か式場を見て予算も聞いて惹かれなかったり、キツそうってなったら諦めよう」くらいの会話をして、まず結婚式場を探す作業を一緒にやった。インターネットも見たし、TwitterのフォロワーからAmazon経由で贈られてきた無駄ゼクシィも少し役に立った。
「ガラス張りだと雨が降るとダルいね」「友達が多い訳でもないし家族婚良いかもね」みたいな会話をしながら、いくつか目星をつけた。友達が少ないのは私の都合だ。


最初に見に行ったのが、南青山のル・アンジェ教会だ。ちょうど一年前くらいだ。
妻と最初に出会ったのが表参道だったので、とりあえずそれっぽい理由になるし行ってみるかとなった。
www.le-anges.gr.jp


端的に言って綺麗だった。
教会内外の静かな雰囲気と花の香りも須く良い体験だった。

家族婚でも栄えそうな教会のサイズ、丁寧な説明に加えて料理の試食をしたりして、費用についても聞いた。相場から比較してみると家族婚なのも相まって安めで、偶然にも来年ゴールデンウィーク最終日が大安で予約を取れるとの事だったので、その場で予約。他の式場の見学もキャンセルの電話をした。

このスピード感が本当に好きだ。


 

費用と準備

家族婚というやつを選択したので合計で20人、挙式+会食の総計が大体140万くらいだ。
20人分の料理とケーキで35万、挙式はドレスや写真をちょっと盛ってちょうど100万円という感じ。

その他に、自分達でウェルカムスペース用のボードやキャンドル等を調達したり、妻がエステに行くだとか、私がPhotoshopIllustratorで子育て感謝状を作ったり画像を加工したりした時間、月1回程のペースで式場やドレスの打合せに行った時間などを含めて金額に換算するともうちょっといくだろうか。

結婚式とやらは、やろうと思えば幾らでも費用を上げる事ができる闇の儀式であるため、最初にノリでガンガン付け足していき「これはやり過ぎか〜」という物を削っていく感じで終着した。やり過ぎの価値観が合わなかったら喧嘩してそうだ。


普段は大安だの何だの気にせず生きているし、そんな誰が考えたかも分からんような周期的な文化は突っぱねるような性格なのだが、不思議と大安を選択してしまった。もちろん都合が良かったというのもあるが、大安が俺を引き寄せたに違いないと思った。

さておき、田舎の親族は「大安で良かったね」と言っていたので、大安を選ぶ等の無難な選択も時にしなければならない感じだった。そういうとこやぞ結婚式。


妻曰く、今時はInstagramPinterestで好みの物を探してきて、それに合わせてメルカリやminneで周辺素材を集めるらしい。我が家もウェルカムボードやリングピローはminneでクリエイターに自分達の名前が入った物を作って貰って、購入する形を取った。

作ってるフォロワーも居るし広告宣伝奴

これは結婚式後の話だが、費用系の話として、ご祝儀というやつは両家ともよくある一般的な値段だった。会食+引き出物くらいになっただろうか。金持ってそうな伯父とかも呼んだんだが…


まあそもそも費用については1ヶ月前の4月に支払日があり、それに向けて去年予約時点から妻とコツコツお金を貯めた形だ。私は酒もタバコも賭け事も嫌いで、趣味はTwitterかプログラミングで、手持ちのPCさえあれば他に欲しいものも特にないどうしようもない人間なので、何とかなったっぽい。

式の準備期間には「親が全額出してくれる〜…」みたいな話も沢山見聞きしたので、どちらかと言えば自分達で頑張った方なのだろうか。


ブログでも書いた通り、その間、入籍した勢いで妻は仕事を辞めたが、私が転職で年収を上げたのでトントン。
躓く事を見越した人生設計。私のファインプレーである。



 

準備で思ったこと

最初、私自身は結婚式をやる事自体には関心が無かった。
そもそも広い主語を出せば、男性はかなりの割合で関心が無いと思っていて、これらは子供の頃から積み重ねられる体験やメディアの差であると考えている。漫画でもドラマ、映画でもディズニー作品でも、最後綺麗なドレスを着て式典をしてゴールとする作品の女性向けの割合は高く、男性が結婚式という儀式に夢を抱く機会は女性に比べ圧倒的に少なく思える(具体的なデータがないので所感)。

加えて私は、世の少ないであろう男性向けの結婚が絡むメディアが発信されている時もプログラミングや電子工作に時間を浪費していたどうしようもない人間だ。類は友を呼ぶとはよく言ったもので、結婚式に呼んでくれるような友達もおらず、親族以外の結婚式の出席数は0だし、これからもそうなりそうだ。
世の男性は結婚式という概念についてどう知って、どう捉えているのだろうと思った。


私は性格として`金をかけてでも知らない事をやるのが好き`で`妻の願いは大体叶えたいと思っている`ので、妻の結婚式の提案から「まず聞きに行ってみるか〜!」と2つ返事で調べはじめ、結婚式場の淑やかで綺麗な雰囲気に感動し、費用等も納得した上で契約に至った訳が、結婚式という概念や人生の買い物の中でも高い部類であろう金額、計画から実施までの長い時間に対して、世の夫各位はどう思っているのかは謎だなと思った。よく「結婚式準備では夫婦喧嘩が発生しやすい」等と言うが、世の男性が自分みたいな性格の人だらけでは無いだろうし、感覚のズレがあるとそうなりやすいイベントであるなと思った。
私の動機、妻の動機、同じ価値観、資産、行動する余裕が揃って出来た話で、周りの雰囲気だけでやるにはちょっと手際が必要すぎる作業と金額だった。


実際に価値を感じたかについては後述するが、少なくとも1つ1つのプランを個別に見ていくと、相応の価格と対応と説明を受けたと思う。

後、結婚式に積極的になった動機として付け加えるが、最初に見たドレス姿の妻は綺麗だった。


より準備観点に迫ると、InstagramPinterestでは画像がフリマサービスやスキル売買サービスにタグやリンクで紐付いており、圧倒的に好みの物に出会いやすいインターネットを体験した。

例えば、ル・アンジェ教会もInstagramハッシュタグが存在し、その式場で結婚式を上げた人達が何をどう準備し、どういう演出をしたか写真で見れて、コメントによってやり取りもできる。結婚式準備専用アカウントやコミュニティもあるようだ。実際のユーザの生の使用感や他の商品との合わせ写真が見られるとか、今までのeコマースとは少し変わった便利さだし、販売者とのやり取りも購入までの流れも、アプリのUI/UXも現代風だ。あのオシャレな雰囲気も相まって、魅了される人も多い訳だと実感を得た。
縫い物や工作要素の入る名前入りの結婚式用グッズ等を手に入れるのも造作なく、本当に良い世界になっていると思う。


何より準備において夫婦で良かったと振り返っている点として「教会までの近さ」がある。結婚式の準備においては、プランニングから衣装合わせ、前撮り、搬入など月1程のペースで打合せが必要になってくる訳だが、多分これが千葉の房総半島だと辛かったように思う。前職の関係で表参道からは2駅の場所に住んでおり、表参道で衣装合わせ、エステ、美容室を済ませたり、業務後寄ることもできたので、本当に無理する事無く準備する事ができた。

近さは正義である。


他特筆するような事としては、恥ずかしくも親への感謝の手紙を書いたりしたが、Twitterで鍛えられた類稀なる文章力で乗り切った。
オタク感ある語彙をアレしてわかりみある表現としてアレがアレして優勝した。


 

- 結婚式当日 -

結婚式当日は晴天。GW中最も青く晴れた風のない素晴らしい日であった。

晴天の下、聖典が読まれた訳だ。

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流石天性の晴れ男である私の結婚式
 

式中の話

さほど緊張せず、朝からカフェでコーヒー飲んで、余裕の顔しながら式場に向かった。髪をセットしてもらったり衣装に着替えてメイクをしてもらってもまだ「もう楽勝で乗り越えて帰ってパーティーだぜ」くらいの勢いだった。


しかし、式場内での自分の動きを確認する時に全ての流れが変わった。

よくよく考えてみると、式場内で私が一挙手一投足を間違えようものなら、一生内輪の笑い話として語り継がれる事だろう。

ウエディングらしい歩き方、タイミング、手袋等をいつどこに持つのか、右手でエスコートするか左手でエスコートするか、準備に1年間かけてきた想いとは裏腹に一瞬一瞬のスマートな行動に全ての神経が注がれた。


そして妻に指輪をつけてもらう瞬間、私は右手を差し出した。


神の慈悲はここに非ず、会食でもネタになった。
こうなったらインターネットの笑い話じゃ畜生め。

 

会食な話

会食ではフランス料理を食べながら、親への感謝の手紙を読んだり、生まれた時の体重と同じお米を両親に渡すイベント等を実施した。この辺りは、プランナーから推薦されたものもあれば、妻が結婚式市場調査にて得た情報等から選択した。

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両親に渡した体重米

自身の生まれた時の体重と同じ重さの米を体重米と呼ぶらしいが、そんな事は二の次。パッケージについた私の子供の頃の写真を見て欲しい。明らかに天使のソレである。

かわいい。

 
子供の頃明らかな天使だった私も今や普段親にLINEすらしないので、少し恥ずかしながら手紙を2枚程書いて朗読した。

妻に「両親への手紙感動大作だしnoteに500円くらいで晒してみるか〜w絶対参考にしたいオタクおるっしょw」みたいな話をしたら「本当生き恥晒してんな」と言われた。

インターネットの生き恥としてこれからも頑張りたいと思った。

  

結婚式を終えての感想とか

月並みだが、結婚式は総じて良かった。

あれだけのエネルギーと人と技術と愛が詰まったイベントが数百万円なら安いものだろう。結婚式の魅力がもっと世の男性に広まる仕組みがあっても良いのにと思った。
準備の時間も楽しめた。インターネットを探すと「結婚式用にソフトウェアを開発してみた」みたいな人も居るようで、体力があれば無限に楽しめるなと思った。


つらつら自分の式について書いたが、結婚式の良さは広まると良いと思う反面、やるべきという感じには至らなかった。周りの芝より自分の芝と土を愛でるタイプの1つの節目の1イベントであり、準備の中でも選択の自由が多く用意されていたからだろう。身の丈にあった設計をする事でハッピーになれる。プログラミングと一緒だ。


参考になりそうな反省点を挙げるなら、結婚式の次の日は休みにするべきだ。
緊張と疲れで3年くらい寿命が縮まった気がする。体力と社会性を全て持っていかれて、衣装から着替えて帰って片付けをして風呂に入ったら、もうこんな駄文を書くくらいしか脳みそが残っていない。

明日は1日自分のデスクでドミノ倒しをするくらいしか出来なさそうだ。


 

- おわりに -

結婚式はとりあえず終わったが、私達夫婦はまだまだスタート。

次の妻の夢を叶えるため、出来る限りの努力をしたい。


会場の花を沢山もらった。

1つ2つ花瓶が欲しいところだ。

そしてここがAmazon欲しいものリストだ