- はじめに -
家を買いました。いえーい。
近年ではエンジニアの資産な話がホットですし、私も転職、結婚を経て1年、1つの資産形成としてマンションの部屋を買った話を書いておこうかなと思います。
雑記です。
- 購入に至るまで -
大体1年くらい前、結婚を決めた数ヶ月後から家について考え始めました。
結婚前、以下の記事以降、インターネットに対しても会社に対してもこっそり同棲していた訳ですが、渋谷のお隣池尻大橋で世田谷公園近くのマンションの14階みたいな場所に住んでいて、家賃が大体月14万くらいでした。
vaaaaaanquish.hatenadiary.jp
引っ越し当初は、夫婦共々前職に居たのでダブルインカムかつ家賃補助があり、二人共金のかかる趣味もなく飲み会も外食も好まず、たまに公園で散歩できればいいねくらいだったので、月14万出しても「まあまあ贅沢できる」くらいのでした。
しかしながら、結婚当初のブログでも書いた通り、妻の身体の調子が悪くなった事もあり、端的に言ってマジで全てがヤバかったので、まず高額な家から何とかしようと考えを巡らせました。
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家庭内審議の結果、以下を満たすマンションが選ばれました。
- 都内へのアクセス難は絶対無理
- 通勤も勉強会も美術館も劇場も都内
- 満員電車に長時間は無理
- 体力的にも精神的にも無理
- 自転車も無理
- できればタクシーで通勤したい
- 私は実家が愛媛なので羽田空港近いと便利
- プライベートジェットで通勤したい
- 新築マンション
- 一軒家は都内の条件を満たすと駅から離れる
- 駅から遠いのは無理(徒歩7分とかでも無理だった)
- 駅近新築なら最悪売却まで見通せる
- 低層なマンションにする
- 沢山のご近所付き合い無理
- 世帯数増加で発生する大きなコミュニティも無理
- 共用部分とか存在が無理
両手で数えられないくらいは賃貸から中古、新築、マンション、一戸建て…と物件を探してみて、とにかく無理な事を挙げていった結果こうなりました。
不動産屋がWindowsXPで説明してきて「いやお前それ顧客情報アクセスできるだろ…」と思ったり、営業の話が冗長で長かったり、現地に行くまでに満員電車で心が折れたりしましたが、この世の無理な所については妻と気が合うので何とかなりました。無理な物事が似通った人と結婚すると楽で良いです。
基本的に家もマンションも投資と同じだと考えていて「望む条件が満たされていて」「ローンが通るなら」迷わず早くに買った方が強い、と常日頃より考えていましたが、偶然にもタイミングが揃ったので購入に踏み切れました。
内訳としては、私が転職で名前の知れた上場企業に居るタイミングである事が6割、望む条件が整っていた事が3割、その他1割くらいです。
ITエンジニアの価値なんてものは数十年すれば丸っきり変わってしまいますし、数年後同じ会社で働いている保障がほぼ無いと言っても過言ではないでしょう。私が得意とする技術分野が廃れているかも知れないですし、会社が潰れているかも知れないし、フリーランスになっているかも知れないし、エンジニアをやってないかも知れません。一応稼ぎ頭になる私の人生におけるタイミングとしてかなり良いタイミングであると家庭内会議で結論付けられました。
タイミングで言えば一応、今ちょうど金利が安いとかオリンピック需要が〜とか投資としての色々はあるんですが、あんまり時制からくるメリットについては考えて無く、純粋な立地や条件の良さだけで評価しました。
海外のIT企業に転職したりだとか、引っ越したくなった場合も一応考慮してFPと相談しました。
- ダルかったこと -
営業がつまらないだとか、見て回るしんどさだとかよりも辛いのが「紙」でした。
引っ越しの時は大体、住所名前判子を要求する同フォーマットの申込み用紙見すぎて頭痛くなるんですが、ローンやらが加わっただけで普通に倍くらいの量を見る羽目になりました。妻がマメな性格で、本当に頼りきりだった私でさえこれなので、常人が全ての紙の資料に目を通してサインしていくのはよもや不可能なのではないかと思いました。
「各所に規定のマイナンバー付き資料提出したらおしまい!」みたいな世界線に生まれたかった。
あと親切で優しくて地獄の使者のようなフォロワーから頂いた物の処理がだるかったです。
担当家庭のフォロワーの治安が悪いとカラーコーンや大量のコンドームを運ぶハメになる引っ越し業者大変つらそう
— ばんくし (@vaaaaanquish) 2018年9月2日
ウチのカラーコーンはやしろあずきのサイン入りカラーコーンやぞ。道を開けろ。
— ばんくし (@vaaaaanquish) 2018年9月2日
- 良かったこと -
前述しましたが、普通に「会社の力」を感じました。ローンの申請時も「大きな会社に所属しているので安心」という空気感を感じましたし、年収もそれなりに貰って妻の得意な資産形成も進んでいたので、前の賃貸の料金14万を下回る形で毎月の支払いを抑えながら、倍以上の広さの部屋を手に入れる事ができました。妻の資産形成と私の無趣味に感謝です。
特定されてもそんなに問題に感じないのですが、大体5000万円いかないくらいの都内低層マンションが選べたので、普通に普通の幸せな普通のアレだと思います。幸せなのは良いことです。
引っ越して部屋が広くなったので、今まで地べたのダメになるソファ生活だった所、ダイニングテーブルの導入に踏み込めました。今日ちょうどリモート勤務をしたのですが、地べたよりも椅子に座った方が生産できて素晴らしい感じでした。収納も増えて、ほとんど物がなくなったのも良い感じです。
私は料理もするんですが、キッチンの広さには感激しています。
何より、新居で家具を整えた時、妻が喜んでいる顔を見れた事が良かったです。
- これから -
30年くらいローン払う機械として生きていく訳ですが、最悪私が死んでも残る資産と考えるとそれほどダメージを感じません。色んな試算をしましたが、家族が増えても転職しても大丈夫そうなのでひとまず人生の節目って感じです。
学生の頃はPCと向き合って人と向き合う事が少ない生き方をしていましたが、何故かごく一般的な幸せにありつけているので、今は妻に感謝の念しかないです。
これからも一緒に頑張っていこうな。