Adventure

ばんくしの日常とか気になった事とかを書く。 技術ブログ : http://vaaaaaanquish.hatenablog.com/ 世界の全てが欲しい物リスト goo.gl/nAnlxg 高専から大学院、エンジニアとして就職。経歴とかブログとか作品とか大体Webサイトに書いてあるからそっちでよしなに。 vaaaaanquish.jp

noteをはじめました

hatena治安悪すぎるのでnoteはじめました。

 
最近は年齢もあってお金や職、考え方に関する話を書きたいという事が少しずつ出てきました。学生の頃書いていたようなネタ要素の強い記事とは違って、金銭や思想が絡む記事に対して現代社会は「オレの考えた最強の運用プラン」「オレが知人から聞いた真実の社会」「オレの空想上究極の思考回路」みたいなコメントを突き付けてきます。

私は別にはてブコメントやTwitterで何を言われても何も感じないんですが、社会的な立場もありますし、妻がエゴサしてヘコんでると腹立ちます。オープンな精神は今後とも大事にしていきたいと思っていますが、ブログについては最低限金を払ってくれるフィルターを付けて出す情報をコントロールして記事を書くことにしようと思います。

 
活動報告やポジティブなネタについてはこのままここで、お金の話、家庭の話、140字では抽象度高すぎる話、特定個人や社名が関わる話はnoteに移っていくと思います。

 
ひとまず明日、今行っている転職活動について1記事書いて、そこからスタートしようと思います。

note.mu

何卒よろしくお願い申し上げます。



 

マンションを買いました

- はじめに -

家を買いました。いえーい。

近年ではエンジニアの資産な話がホットですし、私も転職、結婚を経て1年、1つの資産形成としてマンションの部屋を買った話を書いておこうかなと思います。

雑記です。


 

- 購入に至るまで -

大体1年くらい前、結婚を決めた数ヶ月後から家について考え始めました。

結婚前、以下の記事以降、インターネットに対しても会社に対してもこっそり同棲していた訳ですが、渋谷のお隣池尻大橋で世田谷公園近くのマンションの14階みたいな場所に住んでいて、家賃が大体月14万くらいでした。
vaaaaaanquish.hatenadiary.jp


引っ越し当初は、夫婦共々前職に居たのでダブルインカムかつ家賃補助があり、二人共金のかかる趣味もなく飲み会も外食も好まず、たまに公園で散歩できればいいねくらいだったので、月14万出しても「まあまあ贅沢できる」くらいのでした。

しかしながら、結婚当初のブログでも書いた通り、妻の身体の調子が悪くなった事もあり、端的に言ってマジで全てがヤバかったので、まず高額な家から何とかしようと考えを巡らせました。
vaaaaaanquish.hatenadiary.jp



家庭内審議の結果、以下を満たすマンションが選ばれました。

  • 都内へのアクセス難は絶対無理
    • 通勤も勉強会も美術館も劇場も都内
    • 満員電車に長時間は無理
    • 体力的にも精神的にも無理
    • 自転車も無理
    • できればタクシーで通勤したい
    • 私は実家が愛媛なので羽田空港近いと便利
    • プライベートジェットで通勤したい
  • 新築マンション
    • 一軒家は都内の条件を満たすと駅から離れる
    • 駅から遠いのは無理(徒歩7分とかでも無理だった)
    • 駅近新築なら最悪売却まで見通せる
  • 低層なマンションにする
    • 沢山のご近所付き合い無理
    • 世帯数増加で発生する大きなコミュニティも無理
    • 共用部分とか存在が無理


両手で数えられないくらいは賃貸から中古、新築、マンション、一戸建て…と物件を探してみて、とにかく無理な事を挙げていった結果こうなりました。

不動産屋がWindowsXPで説明してきて「いやお前それ顧客情報アクセスできるだろ…」と思ったり、営業の話が冗長で長かったり、現地に行くまでに満員電車で心が折れたりしましたが、この世の無理な所については妻と気が合うので何とかなりました。無理な物事が似通った人と結婚すると楽で良いです。

 
基本的に家もマンションも投資と同じだと考えていて「望む条件が満たされていて」「ローンが通るなら」迷わず早くに買った方が強い、と常日頃より考えていましたが、偶然にもタイミングが揃ったので購入に踏み切れました。

内訳としては、私が転職で名前の知れた上場企業に居るタイミングである事が6割、望む条件が整っていた事が3割、その他1割くらいです。

ITエンジニアの価値なんてものは数十年すれば丸っきり変わってしまいますし、数年後同じ会社で働いている保障がほぼ無いと言っても過言ではないでしょう。私が得意とする技術分野が廃れているかも知れないですし、会社が潰れているかも知れないし、フリーランスになっているかも知れないし、エンジニアをやってないかも知れません。一応稼ぎ頭になる私の人生におけるタイミングとしてかなり良いタイミングであると家庭内会議で結論付けられました。


タイミングで言えば一応、今ちょうど金利が安いとかオリンピック需要が〜とか投資としての色々はあるんですが、あんまり時制からくるメリットについては考えて無く、純粋な立地や条件の良さだけで評価しました。

海外のIT企業に転職したりだとか、引っ越したくなった場合も一応考慮してFPと相談しました。


  

- ダルかったこと -

営業がつまらないだとか、見て回るしんどさだとかよりも辛いのが「紙」でした。

引っ越しの時は大体、住所名前判子を要求する同フォーマットの申込み用紙見すぎて頭痛くなるんですが、ローンやらが加わっただけで普通に倍くらいの量を見る羽目になりました。妻がマメな性格で、本当に頼りきりだった私でさえこれなので、常人が全ての紙の資料に目を通してサインしていくのはよもや不可能なのではないかと思いました。

「各所に規定のマイナンバー付き資料提出したらおしまい!」みたいな世界線に生まれたかった。


あと親切で優しくて地獄の使者のようなフォロワーから頂いた物の処理がだるかったです。



 

- 良かったこと -

前述しましたが、普通に「会社の力」を感じました。ローンの申請時も「大きな会社に所属しているので安心」という空気感を感じましたし、年収もそれなりに貰って妻の得意な資産形成も進んでいたので、前の賃貸の料金14万を下回る形で毎月の支払いを抑えながら、倍以上の広さの部屋を手に入れる事ができました。妻の資産形成と私の無趣味に感謝です。

特定されてもそんなに問題に感じないのですが、大体5000万円いかないくらいの都内低層マンションが選べたので、普通に普通の幸せな普通のアレだと思います。幸せなのは良いことです。


引っ越して部屋が広くなったので、今まで地べたのダメになるソファ生活だった所、ダイニングテーブルの導入に踏み込めました。今日ちょうどリモート勤務をしたのですが、地べたよりも椅子に座った方が生産できて素晴らしい感じでした。収納も増えて、ほとんど物がなくなったのも良い感じです。

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作業に最適


私は料理もするんですが、キッチンの広さには感激しています。

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ひろびろキッチン


何より、新居で家具を整えた時、妻が喜んでいる顔を見れた事が良かったです。


 

- これから -

30年くらいローン払う機械として生きていく訳ですが、最悪私が死んでも残る資産と考えるとそれほどダメージを感じません。色んな試算をしましたが、家族が増えても転職しても大丈夫そうなのでひとまず人生の節目って感じです。

学生の頃はPCと向き合って人と向き合う事が少ない生き方をしていましたが、何故かごく一般的な幸せにありつけているので、今は妻に感謝の念しかないです。

これからも一緒に頑張っていこうな。


 

- おわりに -

マンションに引っ越して2日目、早速同じ階の方がご夫婦で引っ越しのご挨拶に来てくださって、良さそうなお土産まで貰っちゃったので、デスノートでLに先手を取られて「やられた!!!」となっている夜神月と同じ顔をしています。

何が挨拶だよ!!俺は欲しいものリスト公開してるんだから、そっちからくれよ!!


追記


 

UserStreamの終わりに

- はじめに -

2018/08/16、TwitterにおけるUserStreamが終了する。

twittercommunity.com


本記事は、TwitterとUserStreamに対する思い出とポエムである。


 

- UserStreamとTwitterクライアント -

UserStreamは、ツイートに関連した情報を取得し続けるTwitterAPIの機能の1つである。広く一般的に「Twitter公式でないアプリ」となる「Twitterクライアント」には必ずと言って良いほど実装されている機能の1つである。UserStreamによってTwitterクライアントは、情報を取得し続け、リアルタイムにツイート、リプライ、リスト、DM等が更新することが可能となる。

私がUserStreamと出会ったのは、「TweetDeck」というTweetDeck社が開発していたPC版Twitterクライアントである(TweetDeck社は2011年にTwitter社に買収され、晴れて公式アプリとなる)。2010年にUserStreamPreviewとしてTweetDeckに載ったこの機能は、私を一瞬でTwitterの虜にした。

何より情報が早かった。

テレビよりもネットニュースよりも2chよりも早いスピードで、様々な人による様々な角度の情報が入ってくる。1つのSNSの匿名性の高い情報ではなく、より多くの人格を形成しているアカウントによる情報が得られるのは何よりも画期的だった。


PCではTweetDeck以外にも夜フクロウ、Echofon、Seesmic、TweenといったTwitterクライアントがUserStreamに対応していった。UserStreamは「インフルエンサー」という概念すらなかったフォロワー増加期の当時のTwitterユーザにとって非常に魅力的な機能で、我々をリアルタイムと情報過多の泥沼に漬け込んだ。マルチアカウントや外部サービス連携、拡張機能での争いに加え「UserStreamに対応しているか」がTwitterクライアントとして重要な一点を担うようになった。その後、私も愛用したJanetter、Krile等も登場、UI/UXが洗礼されUserStreamを最大限活かしたクライアントがいくつも開発されていった。

スマフォアプリではtweetbot、The World、ShootingStar、jigtwi、Cerisier、びよーんったー、ツイッターするやつ、メガネケエス…上げればキリがない程にTwitterクライアントが急増した。モバイル回線でUserStreamを利用できるクライアントが出始め、API1.1への対応やリスト自動更新を通して進化していった。異常な人気を博していたのはShootingStarだろうか。ふぁぼ爆、(´へεへ`)<100レベルなう 、パクリ、エターナルフォースブリザードは我々にとって非常に刺激的だった。

後にパクツイ(他人のツイートの文面を全文コピーしてツイートすること)やふぁぼ爆(特定人物に対してLikeを付け続けること)、複数アカウントによるr4s(50~100のサブアカウントを利用し他人をスパム報告すること)自体が問題視されていくようになった。もちろん今考えれば異常な文化でこそあったものの、当時UserStreamによってリアルタイムに多くのネット文化が多方面で発生する様は、多くの人が興奮し熱中した。その後、2014年頃には「学生開発者にスマフォアプリ作った事あるか?と聞くと皆が皆口を揃えてTwitterクライアント作ったと言う」といった小ネタが流行る程に、APIや関連ライブラリ、情報が整備され、UserStreamを利用したスマフォのTwitterクライアントは増加していった。


このように時系列を追っていけば、UserStreamは、Twitterクライアントの発展と切っても切り離せない機能の1つだった事がわかる。UserStreamは「常に通信し続ける」機能であり、テキスト情報、画像情報を常にやり取りするため、私も月の通信量の限界までパケットをTwitterに費やしていたし、複数端末運用の方法や拡張プログラムの書き方、アプリケーション、セッションの仕組みをTwitterとUserStreamから学び得ていた。

多くの人とUserStreamを楽しんだ日々はいつになっても忘れないだろう。私にとってのUserStreamは、誰かにとってのフラッシュ倉庫であり、2chであり、ニコニコ動画であり、部活であり、趣味であったと思う。


 
Macbookで最大限UserStreamを楽しんでいた様子:


 

- Twitterとかいうアホ -

前章ではアホみたいなポエムを書いたが、それ以上にアホなのがTwitterだ。

TwitterAPIが公開されて以降、何度か「TwitterAPIはもう終わり」と言われた改変こそあったものの、その改変を我々は受け入れてきた。近年では、ポリシー違反としてアプリやアカウントの凍結を続けたり、新しい機能のAPIは公開せず、作文を書かせる複雑なAPI利用申請方法を公開過去最大に厳しい規制のAPI公開に至っている。それでもなおTwitterという魅力的なサービスを使い続けてきた。

ひとえにUserStreamがあったからだ。多くの情報をリアルタイムに取得できるSNSは他に存在しておらず、強い魅力の1つだった。特にフォロワーが多くなればなる程、その傾向は顕著に見られるだろう。私自身、15~30のカラムを常に画面に表示し、リプライやエゴサーチ、リストをリアルタイムに更新する事で、1万を超えるフォローアカウントから得られる情報を捌いている。

これが無ければTwitterの情報を見切れないユーザも多いだろう。


前述したようにTweetDeckはTwitter公式アプリとなり、UserStreamを利用しないリアルタイム更新の方法を利用している(一般開発者が利用できないチート)。しかしながら、WebベースのTweetDeckをいくら拡張しても自身の今の環境は再現する事できないだろうし、手の届かない部分をサポートし盛り上げるためのサードパーティクライアント、という認識はUserStream廃止によって苦しくも崩れ去った。

我々を締め出してどうしたいのだ。2015年に同社のCEOに就任したジャック・ドーシー氏は同年の年次開発者会議で「当社とアプリ開発者との関係はいつの間にか少し複雑になってしまった。この関係をリセットし、常に学ぶ姿勢を忘れずに、人々の意見に耳を傾け、気持ちを新たに再スタートしたい」と語った。一体なんだったのか。

そして何故Mastodonが台頭してきた今なのか。Mastodonは常に同様に情報が流れる上、オープンで常に改善が進んでいる。

UserStream廃止と新しい有償のAccount Activity APIのダブルパンチによって、サードパーティクライアント開発者はTwitterから離れるだろうし、フォロワーが多いUserStream利用者は耐えられないだろう。そして、ギークは周囲が利用しているSNSツールに敏感だ。普段こそUserStreamingを利用しないユーザも開発者が減り発展のスピードが落ちたSNSから離れていくだろう。

これはTwitter Development TalkでUserStreamsが一般公開された時のGoogleグループのやり取りだ。
https://groups.google.com/forum/#!topic/twitter-development-talk/OfGI5vcdk7Y

While User Streams is most useful for Desktop Clients, experimentation in other use cases is encouraged.

UserStreamがデスクトップクライアント以外の様々な実験的用途でも推奨されていた時代はもう戻ってこない。

言っている事とやっている事がメチャクチャなサービスに希望を抱いて課金し、APIを使い続けられる程、開発者も暇ではない。


 

- 現実 -

ひどく誇張して罵ったが、私も一端のエンジニアだ。

UserStreamというAPIが、どれだけの負荷になっているか想像するのは容易だ。
負荷というのは、サーバの負荷ももちろんあるが、運用、マネタイズの負荷が大きいだろう。


実際にUserStreamが現在動いているアプリの内1%しかないとTwitter社は公言している。


もちろん、この数値に反感を持つUserStream利用者も多いだろう。「botが含まれているのでは?」「自分の周りはそんな事はない」という意見は多く見ていて同意できる部分もあるが、残念ながら事業会社というのはこういうものだ。因果についての検証がないにせよ「UserStreamが1%」という現実は変えられず、これは明らかに少ない数値だ。その1%を利用する上、多量かつ広告も流れないタイムラインを眺め続けるユーザに、事業会社が与えられる慈悲はない。「広告を流せば」という声もあったが「1秒以下で流れていくタイムラインですけど広告配信どうですか?」は流石の私でも営業しきれる気がしない。十分な統計的な有意差、因果関係を利用してAPIの運用を決定出来ている会社などこの世に存在しないという前提の元、1%という数値は機能廃止に対して背中を押すに十分なデータだろう。


実際にUserStreamに広告以外で課金体系が出来たとして、払える金額についてアンケートを取った事がある。


自身のフォロワーが開発者が多い事も加味しても、1人辺り1500円/月は厳しいといったところか。大体新しいAccount Activity APIを利用した場合の月額金額の1アカウントの負担額に近く、APIを使い続けたければこちらでという事に落ち着くのもわかる。
https://developer.twitter.com/en/pricing/aaa-all

また、研究用途のデータ収集などに絞って考えれば、statuses/filter.jsonを利用する事で代替UserStreamの実装が可能だろう。通知や非公開アカウントのツイートは取得できないが、今まで通りのリアルタイムな取得が実現不可能という訳ではない。
POST statuses/filter — Twitter Developers

新しく公開されたAccount Activity APIはwebhookの仕組みを利用している事から、Twitter社の負担が減りサードパーティ開発者に大きな負担を強いる形とは言え、APIを利用したサービスのマネタイズをサードパーティ開発者がしっかり考えていれば、運用不可能ではないだろう。前述したように、UserStreamを利用していないTweetDeckをカスタマイズする層も出てくるだろうし、TweetDeckであればTwitterとしても広告配信等のマネタイズが容易に考えられる。TweetDeckがリアルタイム更新をサポートし続けるという保障こそないものの、そういった機能によりユーザが残る可能性もある。

近年の一通りの改修は「開発者フレンドリーを掲げながらギークな開発者を締め出している」ようにも見えるが、Twitter社の四半期決算でも黒字が続いており、むしろギークなユーザ層が居なくても売上が上がる段階に来ていると見るのが自然に思える。有名歌手、俳優、アイドル、大統領がTwitterに参加し、それらを広告ありの公式クライアントのタイムラインで見てくれる十分なユーザが揃った今、UserStreamでメチャクチャな行動をし続けてきたTwitter老害の我々に立場はなさそうだ。


 

- Twitterに望むこと -

TwitterのUserStream廃止に反対する署名などに参加する私に対して、「実際にあなたがTwitter社に入ればいいのでは〜…」等と言う人も居たが、私がTwitterを開発する身にあったとしても同様の判断をするか、事業判断を聞いて退職を言い渡すだけだろう。事業会社で働くエンジニアとしても、反論はしたいが飲み込むしかないという状態だ。何より、私が実際に会ったことのあるTwitter社員は皆優秀でギークで聡明であったし、Twitterが世界中で使われるサービスとして成長し続ける事は容易に想像できる。


私が今Twitterに唯一望むとするなら、UserStream関連の統計情報、知見の公開だ。どのように開発、運用され、どのような統計的遷移の元で廃止に至ったのか。BtoCサービスとしてAPIを提供する事業会社であれば少なからず訪れる可能性のあるこのような状態を、ユーザや開発者が防いでいくにはどうすれば良さそうか。

世界最大のSNSサービスで得られた知見をシェアして欲しい。


私の憶測ではあるが、UserStreamは元々Twitterアプリの負荷分散の課題に対する打開策としてセッションを維持するという形の機能をつけたものではないかと考えている。こういった形で実装されたモノは常々運用やマネタイズ面で嵩張るハメになる。

Twitterがどう考えどういう流れでどうなったのかUserStreamの終わりに知っておきたい。


- UserStreamの終わりに -

2ヶ月前、私も個人で利用していたTwitter APIが停止し、UserStreamをクライアントに頼る形となった。その後Mastodonアカウントを作成(ばんくし (@vaaaaanquish@mstdn.jp) - mstdn.jp)。今後は2つのSNSを使いながら、インターネットで意味不明な発言を続けていくつもりだ。Twitterを忘れられるかどうかは定かでない。


ところで、先日のコミケで販売されていた有名なTwitterクライアント作者各位が寄稿した同人誌がネットで購入できるらしい。
mikutter-book.booth.pm
私より遥かに強い思いが詰まった本であろう。私も迷わず購入した。届くのが楽しみだ。


私が楽しくインターネットの世界にどっぷりつかれたのはTwitter社のエンジニア、サードパーティクライアントの開発者、連携アプリ開発者などの偉大な人物達のお陰だったと今思う。

全員に敬意を評し、私も彼ら以上に人に価値を生み出せる開発者になれるよう精進したい。

 

- おわりに -

Twitterってほんとクソ


 

結婚式をした

- はじめに -

今日2018年5月6日、結婚式を挙げた。

どんな事やったか簡単に書いた上で、思った事をつらつら書く。

 

- 当日まで -

最初に当日までどんな感じで進んだか適度に書く。

 

きっかけから決定まで

きっかけはシンプルに「妻が気になると言ったから」だ。

この時は「気になる」であって、「実際何個か式場を見て予算も聞いて惹かれなかったり、キツそうってなったら諦めよう」くらいの会話をして、まず結婚式場を探す作業を一緒にやった。インターネットも見たし、TwitterのフォロワーからAmazon経由で贈られてきた無駄ゼクシィも少し役に立った。
「ガラス張りだと雨が降るとダルいね」「友達が多い訳でもないし家族婚良いかもね」みたいな会話をしながら、いくつか目星をつけた。友達が少ないのは私の都合だ。


最初に見に行ったのが、南青山のル・アンジェ教会だ。ちょうど一年前くらいだ。
妻と最初に出会ったのが表参道だったので、とりあえずそれっぽい理由になるし行ってみるかとなった。
www.le-anges.gr.jp


端的に言って綺麗だった。
教会内外の静かな雰囲気と花の香りも須く良い体験だった。

家族婚でも栄えそうな教会のサイズ、丁寧な説明に加えて料理の試食をしたりして、費用についても聞いた。相場から比較してみると家族婚なのも相まって安めで、偶然にも来年ゴールデンウィーク最終日が大安で予約を取れるとの事だったので、その場で予約。他の式場の見学もキャンセルの電話をした。

このスピード感が本当に好きだ。


 

費用と準備

家族婚というやつを選択したので合計で20人、挙式+会食の総計が大体140万くらいだ。
20人分の料理とケーキで35万、挙式はドレスや写真をちょっと盛ってちょうど100万円という感じ。

その他に、自分達でウェルカムスペース用のボードやキャンドル等を調達したり、妻がエステに行くだとか、私がPhotoshopIllustratorで子育て感謝状を作ったり画像を加工したりした時間、月1回程のペースで式場やドレスの打合せに行った時間などを含めて金額に換算するともうちょっといくだろうか。

結婚式とやらは、やろうと思えば幾らでも費用を上げる事ができる闇の儀式であるため、最初にノリでガンガン付け足していき「これはやり過ぎか〜」という物を削っていく感じで終着した。やり過ぎの価値観が合わなかったら喧嘩してそうだ。


普段は大安だの何だの気にせず生きているし、そんな誰が考えたかも分からんような周期的な文化は突っぱねるような性格なのだが、不思議と大安を選択してしまった。もちろん都合が良かったというのもあるが、大安が俺を引き寄せたに違いないと思った。

さておき、田舎の親族は「大安で良かったね」と言っていたので、大安を選ぶ等の無難な選択も時にしなければならない感じだった。そういうとこやぞ結婚式。


妻曰く、今時はInstagramPinterestで好みの物を探してきて、それに合わせてメルカリやminneで周辺素材を集めるらしい。我が家もウェルカムボードやリングピローはminneでクリエイターに自分達の名前が入った物を作って貰って、購入する形を取った。

作ってるフォロワーも居るし広告宣伝奴

これは結婚式後の話だが、費用系の話として、ご祝儀というやつは両家ともよくある一般的な値段だった。会食+引き出物くらいになっただろうか。金持ってそうな伯父とかも呼んだんだが…


まあそもそも費用については1ヶ月前の4月に支払日があり、それに向けて去年予約時点から妻とコツコツお金を貯めた形だ。私は酒もタバコも賭け事も嫌いで、趣味はTwitterかプログラミングで、手持ちのPCさえあれば他に欲しいものも特にないどうしようもない人間なので、何とかなったっぽい。

式の準備期間には「親が全額出してくれる〜…」みたいな話も沢山見聞きしたので、どちらかと言えば自分達で頑張った方なのだろうか。


ブログでも書いた通り、その間、入籍した勢いで妻は仕事を辞めたが、私が転職で年収を上げたのでトントン。
躓く事を見越した人生設計。私のファインプレーである。



 

準備で思ったこと

最初、私自身は結婚式をやる事自体には関心が無かった。
そもそも広い主語を出せば、男性はかなりの割合で関心が無いと思っていて、これらは子供の頃から積み重ねられる体験やメディアの差であると考えている。漫画でもドラマ、映画でもディズニー作品でも、最後綺麗なドレスを着て式典をしてゴールとする作品の女性向けの割合は高く、男性が結婚式という儀式に夢を抱く機会は女性に比べ圧倒的に少なく思える(具体的なデータがないので所感)。

加えて私は、世の少ないであろう男性向けの結婚が絡むメディアが発信されている時もプログラミングや電子工作に時間を浪費していたどうしようもない人間だ。類は友を呼ぶとはよく言ったもので、結婚式に呼んでくれるような友達もおらず、親族以外の結婚式の出席数は0だし、これからもそうなりそうだ。
世の男性は結婚式という概念についてどう知って、どう捉えているのだろうと思った。


私は性格として`金をかけてでも知らない事をやるのが好き`で`妻の願いは大体叶えたいと思っている`ので、妻の結婚式の提案から「まず聞きに行ってみるか〜!」と2つ返事で調べはじめ、結婚式場の淑やかで綺麗な雰囲気に感動し、費用等も納得した上で契約に至った訳が、結婚式という概念や人生の買い物の中でも高い部類であろう金額、計画から実施までの長い時間に対して、世の夫各位はどう思っているのかは謎だなと思った。よく「結婚式準備では夫婦喧嘩が発生しやすい」等と言うが、世の男性が自分みたいな性格の人だらけでは無いだろうし、感覚のズレがあるとそうなりやすいイベントであるなと思った。
私の動機、妻の動機、同じ価値観、資産、行動する余裕が揃って出来た話で、周りの雰囲気だけでやるにはちょっと手際が必要すぎる作業と金額だった。


実際に価値を感じたかについては後述するが、少なくとも1つ1つのプランを個別に見ていくと、相応の価格と対応と説明を受けたと思う。

後、結婚式に積極的になった動機として付け加えるが、最初に見たドレス姿の妻は綺麗だった。


より準備観点に迫ると、InstagramPinterestでは画像がフリマサービスやスキル売買サービスにタグやリンクで紐付いており、圧倒的に好みの物に出会いやすいインターネットを体験した。

例えば、ル・アンジェ教会もInstagramハッシュタグが存在し、その式場で結婚式を上げた人達が何をどう準備し、どういう演出をしたか写真で見れて、コメントによってやり取りもできる。結婚式準備専用アカウントやコミュニティもあるようだ。実際のユーザの生の使用感や他の商品との合わせ写真が見られるとか、今までのeコマースとは少し変わった便利さだし、販売者とのやり取りも購入までの流れも、アプリのUI/UXも現代風だ。あのオシャレな雰囲気も相まって、魅了される人も多い訳だと実感を得た。
縫い物や工作要素の入る名前入りの結婚式用グッズ等を手に入れるのも造作なく、本当に良い世界になっていると思う。


何より準備において夫婦で良かったと振り返っている点として「教会までの近さ」がある。結婚式の準備においては、プランニングから衣装合わせ、前撮り、搬入など月1程のペースで打合せが必要になってくる訳だが、多分これが千葉の房総半島だと辛かったように思う。前職の関係で表参道からは2駅の場所に住んでおり、表参道で衣装合わせ、エステ、美容室を済ませたり、業務後寄ることもできたので、本当に無理する事無く準備する事ができた。

近さは正義である。


他特筆するような事としては、恥ずかしくも親への感謝の手紙を書いたりしたが、Twitterで鍛えられた類稀なる文章力で乗り切った。
オタク感ある語彙をアレしてわかりみある表現としてアレがアレして優勝した。


 

- 結婚式当日 -

結婚式当日は晴天。GW中最も青く晴れた風のない素晴らしい日であった。

晴天の下、聖典が読まれた訳だ。

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流石天性の晴れ男である私の結婚式
 

式中の話

さほど緊張せず、朝からカフェでコーヒー飲んで、余裕の顔しながら式場に向かった。髪をセットしてもらったり衣装に着替えてメイクをしてもらってもまだ「もう楽勝で乗り越えて帰ってパーティーだぜ」くらいの勢いだった。


しかし、式場内での自分の動きを確認する時に全ての流れが変わった。

よくよく考えてみると、式場内で私が一挙手一投足を間違えようものなら、一生内輪の笑い話として語り継がれる事だろう。

ウエディングらしい歩き方、タイミング、手袋等をいつどこに持つのか、右手でエスコートするか左手でエスコートするか、準備に1年間かけてきた想いとは裏腹に一瞬一瞬のスマートな行動に全ての神経が注がれた。


そして妻に指輪をつけてもらう瞬間、私は右手を差し出した。


神の慈悲はここに非ず、会食でもネタになった。
こうなったらインターネットの笑い話じゃ畜生め。

 

会食な話

会食ではフランス料理を食べながら、親への感謝の手紙を読んだり、生まれた時の体重と同じお米を両親に渡すイベント等を実施した。この辺りは、プランナーから推薦されたものもあれば、妻が結婚式市場調査にて得た情報等から選択した。

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両親に渡した体重米

自身の生まれた時の体重と同じ重さの米を体重米と呼ぶらしいが、そんな事は二の次。パッケージについた私の子供の頃の写真を見て欲しい。明らかに天使のソレである。

かわいい。

 
子供の頃明らかな天使だった私も今や普段親にLINEすらしないので、少し恥ずかしながら手紙を2枚程書いて朗読した。

妻に「両親への手紙感動大作だしnoteに500円くらいで晒してみるか〜w絶対参考にしたいオタクおるっしょw」みたいな話をしたら「本当生き恥晒してんな」と言われた。

インターネットの生き恥としてこれからも頑張りたいと思った。

  

結婚式を終えての感想とか

月並みだが、結婚式は総じて良かった。

あれだけのエネルギーと人と技術と愛が詰まったイベントが数百万円なら安いものだろう。結婚式の魅力がもっと世の男性に広まる仕組みがあっても良いのにと思った。
準備の時間も楽しめた。インターネットを探すと「結婚式用にソフトウェアを開発してみた」みたいな人も居るようで、体力があれば無限に楽しめるなと思った。


つらつら自分の式について書いたが、結婚式の良さは広まると良いと思う反面、やるべきという感じには至らなかった。周りの芝より自分の芝と土を愛でるタイプの1つの節目の1イベントであり、準備の中でも選択の自由が多く用意されていたからだろう。身の丈にあった設計をする事でハッピーになれる。プログラミングと一緒だ。


参考になりそうな反省点を挙げるなら、結婚式の次の日は休みにするべきだ。
緊張と疲れで3年くらい寿命が縮まった気がする。体力と社会性を全て持っていかれて、衣装から着替えて帰って片付けをして風呂に入ったら、もうこんな駄文を書くくらいしか脳みそが残っていない。

明日は1日自分のデスクでドミノ倒しをするくらいしか出来なさそうだ。


 

- おわりに -

結婚式はとりあえず終わったが、私達夫婦はまだまだスタート。

次の妻の夢を叶えるため、出来る限りの努力をしたい。


会場の花を沢山もらった。

1つ2つ花瓶が欲しいところだ。

そしてここがAmazon欲しいものリストだ


 

2017年に私のGoogleKeepに残った記事まとめ

- はじめに -

2017年も終わりが近付いているので、この辺で私が今年読んで良かった(と思ってGoogle Keepに保存しておいた)記事をまとめて出しておこうかなと思いました。

見返すと機械学習、エンジニアリングな記事がほとんどでした。
一応後半に行くにつれて専門性が高くなるように書いています。
かなり偏っていますがよければ。

あと、時系列は適当です。


 

- 良かった記事 -

 

  • 「物乞い」の行為をデザインする

街中でのストリートディベートを例に、金と問い、対等な対話、会話について考える記事。
世界がまた1つ広がった感じがした。

 

本当は実際のゲーム画像があって更に良記事だったのだが色々な理由で消えた。
開発におけるユーザに対するデザインの熱意が詰まっていて良い。

 

  • 人間VSコンピュータオセロ 衝撃の6戦全敗から20年、元世界チャンピオン村上健さんに聞いた「負けた後に見えてきたもの」

ねとらぼ自体は昔の色々であんまり好きなメディアではないけど良記事

 

  • 「繋げたら光るバイブスでやってる」モテるために電子工作を始めた『ギャル電』

またよく分からないのが出てきたなと思っていたけど、2017年だしこういうのもありかなってなったインタビュー記事。
来年は自分がむっちゃエモいと思った物を作っていきたい。

  

  • Web サービスにパスワードは必要ない

概ね同意できる。
FaceID然り、今年は様々な認証の形が広まった年でもあると思うので、多様化していくパスワードの形態それぞれの特性についても考察していくべきだと思う。

 

  • 当初の懸念どおりブラウザのプッシュ通知は邪悪に使われはじめている

最近出たmizchiの記事。
ネガティブだが真っ当。プッシュ通知もといWebGL、WebUSB、ビットコインマイニングスクリプト…等が出てきた2017年。サービス、アプリを作る側も節度が大事になってまいりました。

 

  • 機械学習: ダメなデータからはダメな結果しか生まれない

正確には Black Hat USA 2017における「Garbage in, Garbage Out: How Purportedly Great Machine Learning Models Can Be Screwed Up By Bad Data
ゴミデータを学習した機械学習器なんて、その辺のブログからコピペしたスクリプトくらいプロダクトに乗せられない。
データだけ適当に溜めて後から機械学習しましょうでは、厳しい場合もあるので集める所から考える2018年にしたい。

 

  • あなたの会社は本当に機械学習を導入すべきなのか?

今年私の中でかなりのヒット記事。
GoogleMachine Learning: The High Interest Credit Card of Technical Debtや、リクテクの「機械学習:技術的負債の高利子クレジットカード」のまとめ | Advanced Technology Labを引用しつつ、機械学習を導入するための環境や理解について丁寧にまとめてあるので良い。

 

PFNの丸山さんの投稿。
PFNが真摯に機械学習技術、人工知能技術を捉え扱っていく姿勢が見えます。
この記事を私がツイートしていますが、コメントとして「こういう企業に入りたい」としている程でした。
最近の岡野原さんのニューラルネットの逆襲から5年もよかったけどこっち。
人工知能技術の健全な発展のために https://research.preferred.jp/2017/04/ai4future/

  

  • 学生の皆さんへ

「研究者になる気はないが大学院には行きたい、または迷っている学生の皆さんへ」から始まり、研究者としてやっていく中での考え方や自己管理について触れている。多分2017年より以前からあったのだと思うけど、良い。
大学院入る前に読みたかった。
学生の皆さんへ - 大阪大学 理学研究科 宇宙地球科学専攻 宇宙進化グループ

 

  • 「サボるんじゃないか?」程度の議論は無意味 ヤフー人事が考える、働き方改革で目指すべきゴール

この記事を読んで転職を決めました。概ねそう感じる事が多いです。
2018年からもっともっと働き方が多様化していって欲しい。

 

  • たるのんに退職されたエントリ

LINE社のエンジニアやエンジニアリングへの愛を感じる記事。
様々な理由で辞退しましたが、転職時この記事に後押しされLINE社を受けました。

 

  • 秀丸」の秀まるおさん 気になることを全部聞いてみた。

内容が濃い訳ではないが、普通になかなか聴けない話だと思うので。
「やりたくないこともやりつつ、やりたいこともやる」大事。
hrnabi.com

 

  • 関数の適切な長さとは?

元記事:FunctionLength
今年は転職祝でリーダブルコードや達人プログラマーを前職の同僚から頂いたので、ちょっと考えるようになったと思う。

 

ごもっとも。
歳だけは食ってしまったので、今後人をマネージングする立場になっても気をつけよう。


  

- おわりに -

以上が多分2017年良かった記事です。

他にも悪いインターネットの記事やTogetterまとめがKeepに保存されていたのですが、今回はやめておきました。
当時は傍から見ててめちゃくちゃ面白かったけど、あんまりためにはならないし。


英記事はソッコー消えるので保存していた4つの記事のうち、3つが404になっていた。

How DeepMind vanquished Go | Podcasts http://podcast.ft.com/2017/04/12/how-deepmind-vanquished-go/
特にこれは良Podcastsだったんだけど消えてたので探しています


今回書いた理由は、誰でも良いから他にもこういう記事を書いてくれて、年末それらを巡って暇潰したいなという自己欲求のためなので、各位よろしくお願いします。

 

ドイツのトリを宇宙に飛ばす

- はじめに -

この記事は、ドイツのトリアドベントカレンダー2017 6日目の記事です。

adventar.org


私は、前年度の同アドベントカレンダーにてドイツのトリに関するWebサービスまで作ったにも関わらず、@Asyley_ にブロックされ続ける人生を歩んでいました。

vaaaaaanquish.hatenadiary.jp


しかし本年度は、私の献身的な活動と熱意が認められ、無事@Asyley_ と相互フォローになることができました。

本当に喜ばしい事です。


おかげで@Asyley_ との交流も増え、今となっては、ラーメンにトッピングされる海苔くらい@Asyley_ の事がすきです。

いい話です。


 

- Deep Learningとドイツのトリ -

今年というよりここ数年はDeep Learningがハチャメチャに発展した年が続きました。

中でも画風変換や画像生成などは、出力のインパクトもあってかハチャメチャに流行しました。


詳細な機械学習界隈の流れの紹介は省きますが、PFN社、pixiv社が発表した「pixiv Sketch, PaintsChainer」は、線画から着色を行う作業をDeep Learningにより高い精度で自動化することに成功しています。

https://www.preferred-networks.jp/wp-content/uploads/2017/05/PR20170524_Pixiv_1.png
お絵描きコミュニケーションアプリ「pixiv Sketch」と線画自動着色サービス「PaintsChainer」が連携。イラストの自動着色機能を提供開始! – Preferred Networks


また、あのAdobe社も画風変換として「Deep Photo Style Transfer」(https://arxiv.org/abs/1703.07511) を発表してきて、画像をDeepNetに食わせて合成、昼夜や季節までも人間の目を欺くレベルで変換してしまいました。

f:id:vaaaaaanquish:20171205213510p:plain
f:id:vaaaaaanquish:20171205213521p:plain

(※実装も公開されており以下から引用しています)
GitHub - luanfujun/deep-photo-styletransfer: Code and data for paper "Deep Photo Style Transfer": https://arxiv.org/abs/1703.07511


これら印象的な発表前後でも、様々なネットワーク構造を持つDeep Learningモデルが提案され、世間をハチャメチャに騒がせ続けています。

これら世間をハチャメチャに騒がせるアルゴリズムに対し、ドイツのトリが追いつかない理由はもうラーメンのトッピングに海苔がないくらいありません。


 

- ドイツのトリと宇宙 -

Deep Learningの研究が発展する一方で、ドイツのトリを宇宙に飛ばす研究も盛んに行わています。


先進的な研究成果として、@oboenikui氏の発表した「space doitsu no tori」は宇宙空間に対してドイツのトリが浮遊する状況の再現に成功しています。こちらは必見です。

URL : Space Doitsu no Tori

oboenikui.hatenablog.com


また、@toshi_a氏(凍結されているためリンクはありません) が発表した、「GermanyBird」はRimWorldの世界において、惑星に巣食うドイツのトリを忠実に表現したことで話題になりました。

Github : GitHub - toshia/GermanyBird: ドイツのトリを追加するRimWorldのMODです

toshi-a.hatenablog.com


もはやドイツのトリと宇宙の関係が日本の歴史より深く長いものであることは、ラーメンに海苔が付いてくるくらい自明の理となりつつあります。


 

- 宇宙のトリ -

本記事では、せっかくですのでPFN社社員の公開する画風変換モデルを利用して、私もドイツのトリと宇宙を旅してみたいと思います。

画風を変換するアルゴリズム | Preferred Research
github.com


モデルの説明とか、ChainerがどうのとかPythonがどうのとかは、ここが技術ブログでないので省きますが、まあ何か適当にやりました。

普通にPFNさんの解説記事が分かりやすく十二分。

「環境も大体あるしリポジトリcloneして学習回して余裕でしょww」と思っていたら、chainerのバージョンを合わせたりするのに戸惑ってやっつけになりましたが、まあ何とかなりました。


 
実際にGPUで2日ほど学習を回して、良さげなモデルができてるやつとepochを選択して宇宙のトリを作りました。

その画像が以下です。

f:id:vaaaaaanquish:20171205212914p:plain


宇宙のように広く、ラーメンの味のように複雑なドイツのトリ事情をうまく表現できていると思います。

やったね。


 

- おわりに -

ラーメンで一番要らないトッピングは海苔だと思っています。

次いでワカメです。



明日は未登録らしいのでラーメンが好きで反論がある人は登録すると良いと思います。

adventar.org


 
追記:

作るまでに結構苦労した




妻に「小遣いくらいはブログで稼げない?」と言われたので真面目に考えた

- はじめに -

今年ホットエントリに7回も載ったし調子に乗ってこのツイートについて真面目に考えたけど無理だったという話

ブログで儲けている人はちゃんと考えながらやっているから儲けているんだなって。


 

- 環境 -

2017年、このブログと技術ブログ合わせて、7回はてブホットエントリに乗った。

中でもWebスクレイピングに関する記事は、Pythonというプログラミング言語に関するはてなブログで書かれた記事の中で、歴代はてブ数1位である。

その間もコツコツ備忘録も兼ねた技術記事を書いていた。

 

- いくら稼いだか -

両者ブログにはGoogle AdSenseによる配信広告とAmazon広告が所々に貼ってある。


後者のAmazon広告というのは、他のブログで本紹介とかオススメ映画まとめとか「今年買って良かった〜」とかやられているアレで、ブログ読者がブログ内からクリックしAmazonで購入してくれたといった場合に紹介料が発生するというやつ。

こちらは基本的に本を読んでも相当良い所や思う所があった場合にしかブログには載せないし、目新しい物を買うほどの物欲もないし、何なら結婚してからお小遣い制を受け入れているのでガジェットを買うわけでもないので、紹介数も少なく年間収入は2000円に満たない。
実質登録しているだけの状態である。


対して前者のGoogle AdSenseは、広告のクリックによって収入が発生する。

2017年、7回のホットエントリを重ねて、年間で稼いだ額は驚きの2万4000円である。

f:id:vaaaaaanquish:20171126201736p:plain


Amazonと合わせると合計25,000円ブログから年収がある訳だが、はてなブログProの利用料が年間8,434円であり、実質的な収入は17,000円。
Google AdSenseが8000円を超えないと現金化できない事を考えると、ホットエントリを毎月書いて年2回ボーナス8000円が貰えるという感じである。

月で言うなら1400円、日で言うなら50円程だ。
今の運用を続けても広告収益では、毎日缶コーヒーすら買えないという現状がある。

また、技術ブログのネタになるサーバの運用やクラウドサービスの利用、ソフトウェアの購入を考えると更に低い。


偶然広告ボーナスが入った時に妻に「小遣いくらい稼げない?」と言われただけで、現実は甘くなかったのだ。


 

- ビュー数に比べて収益がやけに少ない -

「いやでも、これだけビュー数あればもうちょい頑張れば稼げるだろ」と思っていた時期があった。
広告の位置を工夫してみたりした時間もあった。

とやかくしながらも、根本的に原因を調べる気がないまま適当にやっていた。

そこで今回は、ちょっとだけ真面目に理由だけ考えて書くことにした。

 

定期的に書かない

そもそも定期的に書かないのが1つ重要な問題である。

「転職しました」エントリの次が「結婚しました」エントリであるという所を見るに、明らかに人生の転機くらいしかブログ記事を書いていない稼ぐ気のないダメなブログである。

このままでは今後「子供ができました」「定年退職しました」「死にました」の3本でお送りする事になる。

 

圧倒的な広告非表示率

広告というのは、人類が生み出した業の1つである。

かつて人類が口コミによって噂を広げる形で様々な商品や店舗の人気不人気をコントロールしてきた。
そんな中で1800年頃イギリスで新聞のスペース購入による広告業が始まった。
その後もアメリカの「広告代理店」のスタートや、日本の「引札」の広まりから、インターネットと形を変化させて来たが、根本的には古代エジプト人が王や神の話をパピルスに絵や文字で描き広めた時からの変化はない。
知ってもらうために発信され、時に金銭が発生するだけだ。

人類が編み出した広告という業に対して、Adblockという世紀の大発明がある。
Adblockは、インターネットブラウザと呼ばれるGUIアプリケーションに対し、アプリケーション内に表示される広告のみ非表示にするためのツールである。
この世紀の大発明については、様々な意見や歴史的経緯があるが、ここでは記述しないものとする。


広告がメインのコンテンツより巨大で誇大になった現代において、Adblockは有益なツールの1つである。
古代エジプト人も、神話のパピルスを読もうと開いたら知らないオッサンの自慢話がつらつら書かれていたという日には、持っている葦のペンをナイル川に投げ捨てている所だろう。

もちろん私も利用しており、気に入っているWebサービスやブログ以外では基本的に広告は表示されないよう設定している。

類は友を呼ぶ、とは上手く言ったもので、自ずと私の周り、及びインターネットにはAdblockを導入している人類が多く、仮にどれだけブログを書いたとしても広告がそもそも表示されないのだと思われる。

実際に広告表示回数はクリック数はかなり低い。

 

アクセスの大半がTwitterSmartNews

今年は何故かTwitterのフォロワーが1万人を超えた。
ありがたい話である。

そのおかげかブログのアクセスの多くがTwitterを経由したものである。

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実際にスマートフォンTwitterアプリでブログのリンクをクリックしてみると分かるが、Twitterアプリ内のブラウザが自然に開き、そのブラウザ内では広告は表示されない(設定やバージョンに依るが)。

また、ホットエントリとなった場合はSmartNews等のニュースまとめ系のアプリケーションに表示されるようになるが、これらもまた文字だけロードする機能を備えていたり、アプリ内に実装された独自ブラウザで閲覧するため広告は表示されない。

実際に、ホットエントリになった場合はSmartNewsからのアクセスが50%程に上昇するが、その際表示される広告は全てSmartNews社のものであり私にインセンティブが入る事はない。

TwitterSmartNewsも素晴らしいサービスであり、儲けて長く事業継続して欲しいと切に思う。
できれば課金させて欲しいと思う程である。

しかし、ブログの収益という観点だけ見ると私の小遣いを阻害する形になっている事が言える。


 

- これからどうするか -

「じゃあブログで稼いでいる人はどうやってんの?」となる訳だが、答えは一重にGoogle検索でアクセスを増やすためにSEO対策をしている訳だ。

コツコツGoogle Analyticsを見ながらSEOについて考え、SEO対策になる記事を書き、話題性とアクセスを稼ぎながらGoogle検索から流入してくる広告をブロックしていない層を狙った記事を書いていけば、確かに夢の不労所得生活も夢ではない気がする。

しかし、個人的にまずそこまでやる気がしない。
Googleの検索アルゴリズムでわちゃくちゃ言うくらいなら、検索アルゴリズムの論文を読んでいた方がマシだとさえ思えてしまい、本当にどうしようもない。


加えて商品紹介も性格的に、1回見ただけ、目を通しただけの映画や本を「Amazonオススメの映画10選」とかやるのも出来そうにない。
それはオススメではない。

技術的、専門的な知識があっても「データサイエンティストを目指す人工知能初級者向け本まとめ」とかも書けそうにない。

というか言ってしまえば、技術書というのは大半がしょうもない内容かリファレンスの写しなので、分野権威であり一読しておくべきといった本か、その書籍でしか得られない情報があるという場合以外は、Qiitaやその辺のブログでも見といた方が幾分かマシだとさえ思う。
QiitaはAdSense貼ったり自社を宣伝するのは規約違反なので、良い人類の記事を選んで読めば健全に技術的な成長が出来ると思うし、ブログ記事やQAサイトには経験談が多く知見が深まるだろう。

どんな学問でもそうだが、生存バイアスから、初学者向けでかつオススメまでできる書籍を初心者から離れた人間が選ぶというのは困難であるという面もある。

技術ブログの方では、自分が新しい分野を学んだ際に「関連技術書を何冊か読んだけど、これとこれはクソだったので買わなくて良いです」等と書く事があるが、こんな紹介で売れる訳がなく収益には全く繋がらないのでどうしようもない。


しかし変わってブログ広告というのは、GoogleAmazon以外の楽天や、A8.netなるアフィリエイト手法もある。
「化粧品試してみました〜」とか「○○ってお店行ってみました!」とかそういう経験に基づく記事を書くやつだ。

これならあるいは物欲の少ない私でも、「妻と体験して感想を書ける」という唯一の可能性がある。
少なからずあるはずの拡散力を活かしながら、妻との時間も増やせて小遣いも稼げる唯一の道だと思われる。

未婚のエンジニアや学生がフォロワー、読者に多いため、全く賛同を得られない可能性の方が高いという難点を除けば、自分達の経験を元に記事が書けるかも知れない(難点が難点過ぎるという問題はあるが)。

世の中には子供の動画をYouTubeに乗せて養育費を稼ぐ親も居る時代だ。
子育てブログなんか探せば本当無限に出てくるし、最近は(様々な意見があったが)クラウドファンディングで生活のための金を集める人類も居る。

夫婦の時間を少し使って、多くの中の1つになり流れに身を任せることで、私の小遣いくらいなら稼げるようになるだろう。
一石二鳥。これしかない。

そう、古代エジプトも見出せなかった希望の光、それは夫婦ブログだったのだ。


  

- おわりに -

妻に「妻もブログ書くとかどう?」と聞いたところ「ブログは無いわ…」と言われた。

コツコツ書いたり、変に私色々やってます感を見繕ったりするのが無理との事。
流石私の妻になる人の性格だと思った。


まさに今ブログで儲けるのは無理そうなので、これからは真面目に仕事して、傍ら備忘録としてブログも続けられれば良いなと思った次第。
A8とか登録はしてみたけど、あまりにやるせないので、広告の無いブログにするとかそういうのを検討中である(はてなブログPro代くらいは欲しいが)。


最後、御察しの通りこの記事も惚気話でしかないのでした。
妻が小遣い制度とか丁寧にやり繰りしてくれているので貯金出来ているしめっちゃありがたいけど、やり繰りをしなくても良いくらい給与をくれたらなあ弊社さん。
おわり。